オープンマリッジとは何か。誤解と実態を整理する
オープンマリッジという言葉を聞いたことがあっても、実際にどのような関係なのか正確にイメージできる人は多くありません。ここでは、言葉の成り立ちからよくある誤解、他の関係との違い、実践する上での課題までを整理します。
オープンマリッジとは
パートナーとの合意のもとで、夫婦以外の人とも恋愛関係や性的関係を持つことを認め合う関係のあり方です。重要なのは「合意」であり、片方だけが一方的に関係を広げることとは根本的に異なります。
この言葉は、1972年にアメリカの社会学者ナイナ・オニールとジョージ・オニールの共著によって広まったとされており、日本では近年、ドラマや著名人の発言をきっかけに知られるようになりました。
よくある誤解
「浮気の言い訳にすぎない」「愛情が薄いからできること」といった見方をされることがありますが、実践している人の多くは、むしろ率直な対話を重ねた結果としてこの形にたどり着いています。逆に、合意なく秘密裏に関係を持つことは、この関係のあり方には含まれません。
セカンドパートナー・不倫との違い
いずれも「配偶者以外との関係」を含む点は共通していますが、区別の軸は「合意」と「公開性」です。
| 用語 | 配偶者の合意 | 夫婦間での扱い |
|---|---|---|
| オープンマリッジ | あり | 夫婦間では公開 |
| セカンドパートナー | 多くの場合なし | 隠されることが多い |
| 不倫・浮気 | なし | 隠されることが多い |
オープンマリッジは、この中で唯一「配偶者に伝えたうえで」関係を広げる点が大きく異なります。合意なく行われれば、呼び方が何であれ不倫と同じ構造になるという指摘もあります。
メリットと実践する上での課題
隠し事をせずにいられることや、パートナーへの正直さを保てることをメリットとして挙げる実践者が多くいます。一方で、嫉妬心との向き合い方、ルールの取り決め、周囲への伝え方など、実際に続けていく上での課題は少なくありません。定期的に気持ちを確認し合う対話が欠かせないと語る実践者も多くいます。相手との出会い方も悩みどころの一つで、既婚者向けのマッチングアプリは秘匿性を前提にしたものが多いため、使うかどうかを決める前に既婚者マッチングアプリの仕組みとリスクを知っておくと判断しやすくなります。
日本における法的な位置づけ
日本の法律に「オープンマリッジ」を定めた規定はありません。夫婦間で合意していたとしても、その合意が法的にどこまで有効と扱われるか、後から一方が撤回した場合にどうなるかは、個別の事情によって判断が分かれるとされています。「夫婦間で認め合っているから法的に問題がない」と単純に言い切れるものではなく、心配な点がある場合は弁護士や法テラスなどの専門機関に相談することをおすすめします。
「新しい正解」ではなく、選んだ人がいるという事実
オープンマリッジは、従来の夫婦の形に代わる新しい正解として提示するものではありません。数ある選択肢の一つとして、実際に選んでいる人がいるという事実を紹介しています。
この記事を読んだ次に
- 実際にオープンマリッジを選んだ人の体験談や、パートナーへの切り出し方も読んでみてください。
- 合意のない「セカンドパートナー」との違いも整理しています。
- 従来とは異なる距離の取り方として、別居婚や卒婚についても知っておくと視野が広がります。
同じ悩みで、違う道を選んだ人
夫婦以外の関係も、二人で決めたルールの中でなら
夫から他に好きな人ができたと打ち明けられたことをきっかけに、パートナーと率直に話し合いを重ね、夫婦以外の関係を認め合う「オープンマリッジ」という形を選んだ夫婦の体験談です。二人で決めたルールの実際を紹介します。
オープンマリッジを提案したい。話し合いで大切にしたいこと
オープンマリッジという選択肢をパートナーに切り出すとき、何から準備し、どう伝えれば一方的な通告ではなく対話として成立しやすいか。責めない伝え方のポイントと、合意ができなかった場合の考え方を整理しました。
セカンドパートナーとは? 不倫との違い、リスク、抱えやすい葛藤を整理する
既婚者が配偶者以外に持つとされる「セカンドパートナー」という関係について、不倫やオープンマリッジとの違い、どこまでが許容されるかという線引きの難しさ、法的リスク、当事者が抱えやすい葛藤までを中立的に整理しました。
離婚しないという選択。家庭内別居・別居婚・卒婚の違い
離婚をせずに距離を取る選択肢として知られる「家庭内別居」「別居婚」「卒婚」の違いを、それぞれの特徴や離婚との法的な扱いの違いも含めてわかりやすく整理しました。自分たちに合う距離感を考えるヒントになります。
「オープンマリッジ」の記事
オープンマリッジの記事をすべて見る →同じ悩みの記事を探す
同じことで悩んでいて、誰かに話してみたいときは
相談先を探す →